フーバーがやったんだ!!
Posted on 日曜日, 4 月 5th, 2009 at 7:40 PM最近、経済学の本やブログを読んで勉強しているのですが、
今日はグレッグ・マンキューの記事「Hoover did it !!」を訳してみました。
UCLAの経済学者リー・オハニアンが「何が/誰が大恐慌を起こしたのか?」と言う論文を送ってくれたよ。
以下、その結論部分:
大恐慌の典型的な特徴は、平常時よりかなり低い雇用率にもかかわらない、根本的で慢性的な労働力の超過供給と、重要な産業分野での正常値を大きく越えた実質賃金だ。大恐慌を正確に説明するには、なぜ労働市場が正常に戻らなかったのかを説明するだけでなく、なぜ金銭面の要素が恐慌を長引かせる大きな影響を与えたのかをも説明しなければならない。
この論文では、高い賃金を支払う代わりに労働組合から企業を守ることを目的としたフーバー大統領の政策を基に上記の問いを説明する。この時代、union wage premium はどんどんと高くなり、フーバー大統領などの政策によって労働組合が劇的に広がり、また労働者の交渉力も高まると言う経済政策の大変化があったので、企業は労働組合をひどく恐れていた。結果として、労働組合化による高い賃金支払いと低利益を避ける為に、企業は多少高くともまだマシなフーバーの政策に従った。
私の結論は、大恐慌は政府の政策とプログラムによる結果だと言う事だ。これは、フーバー大統領の政策によって、労働者の賃金を競争によって決まる基準を越えるほどまでに高く設定出来るにした事も含む。フーバー大統領の政策が無ければ、大恐慌はあそこまで酷いものにはなってなかった。同様に、フーバーの政策で、金融政策を物価の下落(=実質賃金を高める)を防ぐように取っていたなら、あそこまで酷くはならなかった。この分析は、なぜ低い名目消費(deficient aggregate demandとも呼ばれる)が、デフレで金融収縮していた1920年代初頭とは違い、企業が名目賃金をカットしていた1930年代に大恐慌を引き起こしたのかをも説明する。
フーバー、ルーズベルトの両大統領は、共謀を助長し実質賃金と労働者の交渉力を高める事を目標とした。フーバー大統領は、デフレの時期に名目賃金を維持するように促し、またデービス・ベーコン法や ノ―リス・ラガ―ディア法を含む、労働組合を奨励し、賃金を競争によって決まる基準より大きく越えるほど高くする法律を作る事でこれらの目標を成し遂げた。ルーズベルト大統領は、NIRAとワグナー法によって共謀を助長することで、賃金を競争によって決まる基準より大きく越えさせ目標を達成した。
政府が製品・労働市場での競争を奨励していたら、1930年代はもっと少し良い時代になっていた。しかし、製品市場で独占を助長し、賃金を競争によって決まる基準を超えるほど高くする様な政策を取ったので、労働市場は正常に戻らなかったんだ。
この論文の下書きのリンクは無いんだけど、リーのウェブページはここだよ。もし、この分析を読んでいてカードチェックのマクロ経済効果のことが頭に浮かんだとしても、それは君だけじゃないよ。
[...] 前回に引き続きまたマンキューの記事を英訳してみました。今回は、「Observations on Negative Interest Rates」。 私の負の利子率に関する記事が普通のメールのボリュームより膨れちゃって、 [...]